
会社で失敗をしてしまったり、自分が恥ずかしい思いをするようなことをしてしまったときは、誰でも気分が落ち込むものだ。
心理学者ウォルスターの自尊理論によると、落ち込んだ気分のときほど、人は恋をしやすい状態になる。
今回は、自尊理論について説明していく。
自尊理論とは
自尊理論とは、自分の評価が低ければ低いときほど、他人を好きになりやすいということ。
自分を貶しているときは他人のほうが魅力的に見えることが多いため、恋愛感情を抱きやすい状態になる。
反対に、自分に自信がある人ほどなかなか恋愛をすることができない。
自尊理論の実験
この自尊理論を証明した実験がある。ある女子学生が、事前に性格検査を行い、当初結果を聞きに来てもらう。
結果を聞くために待合室で待機していると、そこに女子学生をデートに誘おうとする、初対面の男子生徒が現れた。
その後、部屋を移動し、性格検査の結果として、「あなたは精神年齢が低くて性格も弱く、反社会的だ」などと取って付けられたような否定的なものを教えられる。
そうして、自己評価を強制的に下げられた彼女が、はたして男子学生のデートを受けるか断るか、というのが、実験内容だ。
実験の結果は、女子学生はデートの誘いを受け、さらには誘ってくれた男子生徒に好感を持ったことが発覚した。
もし片思い中の人が何かミスをしてへこんでいたり、自分自信を貶していることがあったら、それは一種のチャンスだ。
そばにいて相手が元気になるような言葉を掛けてあげたり、
・「次は大丈夫」
・「応援しているよ」
と励ましてあげるなど、
「あなたは価値のある人だ」
というメッセージをそれとなく送ろう。
相手の傷が癒えるときには、あなたに恋心が生まれているかもしれない。
まとめ
・心理学者ウォルスターの自尊理論によると、落ち込んだ気分のときほど、人は恋をしやすい状態になる。
・自尊理論とは、自分の評価が低ければ低いときほど、他人を好きになりやすいということ。
・自分を貶しているときは、他人のほうが魅力的に見えることが多いため、恋愛感情を抱きやすい状態になる。