容姿が美しくて成績も優秀、会社の仕事もそつなくできて誰にでも優しくできる、明るい性格の異性。
まるで、理想を絵に描いたような完璧な人が会社にいたら、あなたはどのように行動をするのだろうか。
何回か会話をし、デートに誘って、関係を築こうとするのだろうか。
今回は、完璧な人の失敗について説明していく。
完璧な人
人は完璧な人と一緒にいると、相手の雰囲気に押されてしまい、容易に近づくことが難しくなる。
例え、相手にはそんな雰囲気を出しているつもりがなくても、何となく近寄りがたい壁を無意識に感じてしまうからだ。
イケメンで真面目に働けて仕事が完璧にできる男性に話しかけるのが躊躇われるのと同じだ。
完璧な人と少し抜けている人の実験
アメリカで行われた心理学の実験がある。
クイズ選手権に出場する大学生たちの答える様子を録音テープに録音し、それを被験者に聞かせる、という実験だ。
大学生のなかには、ほとんど問題を正解する回答者がおり、プロフィールでは学生時代は成績優秀な特等生、アルバムの編集者や陸上競技の選手だったなど、頭脳明晰でスポーツも万能だったことが判明する。
この録音テープの最後に、
「最悪だ、コーヒーを溢しちゃったよ。買ったばかりのスーツなのに……」
と言いながら終わる録音テープと、何も言わずに終了する二種類を用意した。
その後、両者の印象や魅力を被験者たちに聞いたところ、コーヒーを溢したという台詞が入っていた録音テープのほうが、優秀な回答者に対する被験者の好感は高かったことが発覚した。
この実験からわかるのは、人間はすべてが完璧な人間よりも、少し抜けたところのある人のほうが、心理的に距離が近づけるということだ。
確かに恋人や片思いの相手が完璧だと、一緒にいて息が詰まってしまうだろう。
非の打ち所がないほど仕事ができる人は、人間味がないと思われ、周囲が思うよりずっとモテにくいようだ。
まとめ
・完璧な人は本人の意思とは関係なく、近寄りがたいオーラを出している。
・少し抜けたところがある人のほうが、好感が持たれやすい。