まだ初対面の関係でも相手と自分の性格や趣味が似ていたら、なんとなく相手に親しみを感じるだろう。
出身地や出身校が同じとか、趣味や好きな有名人が同じとか、そのことが判明したとき、相手に好意を感じやすい。
生まれた場所が同じとか、趣味が同じなどのキッカケから本当に仲良くなることは、異性、同性問わずにある。
図書館で本を借りようとしたとき、お互いに同じ本を借りようとしたら相手に興味が出るだろう。
相手の心のなかに、理解できることがあった、という安心感はそのまま心を許すことに繋がり、心理的な距離が一気に縮まるのだ。
今回は、似ている人の恋愛について説明していく。
自分と似ているところが多い異性
人間は、自分と類似性や共通性を持っている人に対して安心感を感じやすい。
「同じである=理解しやすい」
という式から相手との間にある壁を簡単に低くできて、相手と仲良くなりやすいからだ。
多くの人は初対面の人やあまり親しくない人と会話をするとき、心理的に距離を持ってしまう。だが、その高い壁を短時間で低くできるのが類似性や共通性なのだ。
自分と似たところがあったり共通点を持つ相手とは親近感を持ちやすく、それは恋愛感情の発展にも繋がりやすい。
好きな人に類似性や共通性をアピール
もし、これから仲良くなりたい異性がいるなら、この2つを利用することで相手との壁を無くすことができる。
もちろん、将来の展開も予測がしやすいだろう。
例えば、仲良くなりたい相手の趣味や好きな料理などをある程度まで調べて、「自分もこの料理が好きなんです」と共通点をアピールすれば、自然と相手の心の中に入り込むことができるだろう。
もし、全く相手との共通点が見つけられなくても落ち込むことはない。
例えば、相手が読んでいる小説を自分も読んで相手の感想を一緒に共感したり、一つの絵画を見て似たような感想を抱いたという、感覚的な類似性でも相手は親近感を感じる。
つまりは、
・「あの人と一緒にいると同じ気持ちでいられる」
・「反対されないから安心して一緒に過ごすことができる」
と相手に感じさせることが、より深い気持ちへと発展するきっかけになるのだ。
また、趣味や好み物が同じだと共通の話題ができて、一緒に過ごすのがとても楽しくなる。そして、その相手にどんどん好意を持つようになるのだ。
このことを心理学用語で同好の報酬性と言う。
同好の報酬性を恋愛に使う
同好の報酬性を利用しながら、会話を続けていくなかで、「それはとてもいいね。私も好きだな」と相手の価値観への共感や賛辞を送り続けることができる。
このような会話は相手にとって、自分を認めてくれて、なおかつ自尊心を高めてくれるものだ。
同じものが好みだというのは、それだけで肯定的な存在になる。
だが、もし片想いの相手と一つも共通点がなくても、落ち込むことはない。
同好の報酬性は、相手の好きなものを認めることでも効果を発揮されるからだ。
・「〇〇君の趣味は、とても楽しそうだね。よかったら私にも教えてくれる?」
・「あなたの映画のセンスはすごくいいね。お勧めの映画があったら、聞かせてほしいな」
などの共感や賛辞を送ることで、相手はどんどんあなたに親しみを感じるようになる。
まとめ
人は類似性や共通性がわかると親しくなれるため、これから仲良くなりたい相手がいるなら、二つを利用することで相手との壁をなくすことができる。
もし共通点がないなら、相手がしていることをして、それに共感しよう。もしくは相手の好きなところを認めることでもいい。
同好の報酬性とは、自分と似ているところがあると、安心すること。