
恋愛と結婚では、条件がまったく異なると前回紹介したが、それでは恋愛結婚の場合はどうなるのだろうか。
カップルの出会いから結婚までの道のりを、SVR理論で説明しよう。
ちなみにSVR理論とは、出会い、恋愛関係、結婚、この三つのステージで構成されているものだ。
心理学者マースタインによって提唱された。
今回は、SVR理論で恋愛の段階を説明していく。
三つのステージ
・第一ステージ 「Stimulus」 スティミュラス
Stimulusは刺激という意味。
相手の容姿、言語、人柄、性格などから受ける刺激。
片想いや付き合ったばかりの段階で、相手の短所が見えておらず、恋人がとても素敵な人に見えている。
第二ステージ 「Value」 バリュー
Valueは価値という意味。
思考や価値観が似ている相手かどうかの判断。
似ていると交際が進みやすい。
ここの第二ステージで、だいたいのカップルは脱落する可能性が高い。
第三段階 「Role」 ロール
Roleは役割という意味。
家族として生活をしていくなかでお互いの役割分担ができるかどうかの相補性。
これがあると、結婚に発展する可能性が高くなる。
カップルのSVR理論
SVR理論によれば、恋愛関係が作られても、第三ステージまでクリアできなければ、二人の関係は恋愛で止まってしまう。
容姿が自分の好みで、なおかつ趣味や好きなものが同じという人は、第二ステージまでクリアしている。
恋愛相手としては非常に理想的な相手だ。
だが、その人が第三ステージの時点で任せられないような役割があると考えてしまうと、その時点で二人の仲はストップする。
「恋人としてはじゅうぶん満足だが、家庭を守ってくれる女性ではなさそうだ」
「とても魅力的な男性だけれど、結婚しても経済的に安定する相手ではない」
などと考えた人は、結婚相手を探すために恋愛相手から離れていくだろう。
逆に、第三ステージまですべてクリアしたカップルは結婚をしても、お互いのこと理解し合っているため、ストレスが少ない結婚生活ができる。
つまり、恋愛相手は、きっかけが恋愛から入っているだけで、結婚のための条件をクリアしなければ、ゴールインできないのだ。
「良い人だが、結婚するまではいかない」
と相手に判断されてしまえば、その関係は恋愛までの段階で終わりとなる。
まとめ
・SVR理論は、三つのステージで構成されている。
・SVR理論は、心理学者マースタインが提唱した。
・ほとんどのカップルは第二ステージで脱落してしまう。