
人は、いろいろな社会のグループに属して生きている。
会社の同僚や趣味のサークル、同じ学校の同級生や卒業生など、一人の人間が複数の所属グループを持っている。
このようなグループ内にいるメンバーたちは、あらかじめ同じ情報を共有していたり、似たような価値観を持っていたりする確率が高いため、お互いのことを理解しやすい。
例えば、職場の同僚のグループなら、仕事の苦労や不満、さらには上司のグチなども共有しているので、困難や喜びをともに分かち合える。
趣味サークルのメンバーたちには、専門の言葉や共通の話題が多いため、お互いの話を楽しく興味を持って聞くことができるだろう。
今回は、グループ内の恋愛について説明していく。
恋愛の場合
男女の仲も似たようなものだ。
最初から共通グループにいる二人は、それだけでお互いへの理解や共通が早く、恋愛や結婚の段階に進みやすい。
だが、お互いの気持ちだけではない。
グループのなかで作られたカップルは、そのグループ内の他のメンバーたちからも、好意的に受け止めてもらえる。
自分たちの仲間を祝福し、応援しようと思うからだ。
このように、カップルは社会的支持を得られやすいなかだと、結婚への道のりが早くなる。
しかし、社会的指示を得られにくいカップルは結婚への距離が遠ざかってしまうのだ。
ロミオとジュリエット効果
恋愛は周囲の人に反対されると燃え上がりやすい。
なぜかというと、恋人同士の段階では相手の悪いところがまだ見えていないからだ。
それにくわえ、人は無意識に自由を求めている心理があるため、その自由が否定されるとそれに反発して、自由に固執する。
このことをロミオとジュリエット効果といい、ドリスコールが命名した。
逆に言うと、周囲から反対の言葉がなくなれば恋人同士が冷静になり、気持ちの整理ができる。
結婚の場合
だがこれが、結婚となるとなかなか上手くいかない。
社会的な枠組のなかで成立する結婚や家庭という結びつきは、周囲の賛同があったほうが成り立ちやすく、運営もしやすいからだ。
周囲の反対や障害が大きいカップルは、恋愛はしやすいが、いざ結婚となったとき、踏み切ることができない場合が少なくない。
まとめ
・ロミオとジュリエット効果とは、恋愛を周囲に反対されると燃え上がること。
・ロミオとジュリエット効果は、ドリスコールが命名した。
・ロミオとジュリエット効果があっても、結婚になるととどまりやすい。