人が何かをして失敗をしてしまうのは、当然のことだ。
どれだけ失敗をしないように注意しても、失敗は必ずしてしまうもの。
だが、失敗をしたときそれを運のせいにするか、あるいは自分の実力が悪かったと考えるのかは人それぞれ。
今回は、人が失敗したとき運か実力、どちらのせいにするかを説明していく。
運か実力か
だいたいの人は自分が成功したときは実力、失敗してしまったときは運と考える心理がある。
それは自分で自分を貶したくないからだ。
自分の成功を実力だと考えれば、自分をすごい人だと思える。
反対に、失敗を実力にしてしまうと自分が傷つくため、運のせいにするのだ。
だが、自分が失敗したのではなく、友人の失敗が起きたとしたらあなたはどのような心理になるのだろうか。
「今日、出掛けた瞬間、雨が降ってきちゃったよ」
このような愚痴を友人に言われたとき、あなたは、
A「あ〜、それは運が悪かったね」
B「傘を持っていなかったなんて、完全に注意不足だね」
どちらのセリフを言うのだろうか。
Aを選んだ人は心理学で言う外的統制型のタイプ。
Bを選んだ人は内的統制型のタイプだ。
外的統制型――運
外的統制型とは、ミスをしたとき自分以外のことに原因があると考える心理の人だ。
例えば、会社の仕事で何らかのミスをしたとき、
「〇〇のせいで仕事が上手く進まなかった」
「上司の指示がいまいち分かりにくかった」
など、人に責任転嫁をしてしまう性格の人だ。
何かが起きたとき運、不運で判断する人は、このタイプだといえるだろう。
この心理の人はクヨクヨとしたり、反省、後悔をすることがあまりないため、ストレスを抱えることが少なく、すぐに気持ちの整理をすることができる。
だが、反省をすることが少ないので似たようなミスを何度もしたり、ときには責任感がない人のように思われたりすることがある。
また、周りの人と自分を比較してみたり、周囲の影響を受けやすいのだ。
内的統制型――実力
内的統制型の心理は外的統制型とは反対に、何かが起きたときの結果は自分自身の実力によって左右していると考えている。
すべての事は自分自身の能力や努力が引き起こした結果と考えているため、周囲の影響を受けにくく、原因や理由を自分一人で解決しようとする。
そのため同じミスは比較的少ないのだが、反対に失敗してへこんだり、ストレスを抱えやすいときがある。
まとめ
・人は自分が成功したときは実力、失敗したときは運と考える心理がある。
・外的統制型は物事の原因は自分以外にあると考えている。
・内的統制型は、物事の結果は自分の行いで左右していると考えている。