「やらなければいけない、とわかってはいるのに、何故かやる気が出ない……」
人は会社で働いているとき、あるいはテスト前日の勉強など、やらなければいけないことを前にするとそう思うときがたびたびあります。
憂鬱なとき、自分で自由自在に『やる気』を使いこなせれるのならどれほど楽なのでしょうか?
この『やる気』のことを心理学では達成動機といいます。
何故、人にやる気があるかというと、難しいことや自分の目標を自分の実力で成し遂げようとすることで人間の社会的成長に欠かせないものだからです。
今回は、やる気について説明します。
やる気を作る
やる気はちょっとしたことでも起こります。このちょっとしたことのことを、内発的動機づけといいます。
例えば、前から気になっていた仕事をやろうとするときは、難しい仕事だろうと普段よりもやる気が湧いてくるものです。
嫌いなテスト前の勉強も、いい点を取って家族に見せて家族が喜ぶ姿を考えたり、友達にテストの点を自慢するところを思い浮かべれば頑張ろうと思うでしょう。
このように自分で考えて良いところを考えられたら、誰でも進んで頑張れるのです。
やる気がなくなる
先ほどとは違い、このやる気を失くしてしまうようなときがあります。それは周りの言葉や過度の期待など、自分の意思とは関係なく誰かに行動を命令されるときです。
例えば、自分が勤めている会社で上司に、「この仕事を今日中にやらなければ、お前はクビだ!」と脅迫まがいなことを命令されたり、テストの前日に、「今回のテストでいい点を取れたら、お小遣いを増やしてあげるよ」と親に指図されたりすることが、それに当たります。
こうしたことを心理学で外発的動機づけといいます。
周りから何かを言われたやる気というものは、一時的になら効果がありますが、命令をしすぎるとその人が持っている本当のやる気や、対象に関係する純粋な興味が失われてしまうのです。
やる気を自分で引き出す
ここまで説明しましたが、実際にやる気を作るにはどうすればいいのでしょうか。
やる気を作る方法はいろいろあるため、一つずつ紹介します。
1.目を酷似しすぎないようにする
頑張り続けていてもやる気がなくなりますが、目を使い続けてもやる気がなくなってしまいます。
例えば、目に害悪なブルーライトを発しているテレビやスマートフォン。
休憩のために読み続けるとついつい集中してしまう小説やマンガなどは、目を使うためやる気が出なくなります。
目を使い続けるとさまざな悪いことが起きるため、なるべくこのようなことは控えるようにしましょう。
涼しい図書館や静かな喫茶店などに行くことで、目を酷似する誘惑を断ちきる方法も非常に良いですよ。
ほかにも、目のマッサージなどをして目の回復を図ることも重要です。
2.質の良い睡眠をする
睡眠をしっかり取れているかいないかで、やる気の大きさも変わります。
ぐっすり眠れるとそれに比例してやる気が出ますが、仕事の予定などで睡眠時間が少なくなってしまうなら、昼寝を使って睡眠時間を補うようにするといいですね。
3.気分転換
どうしても周りから応援されることがなく、本当にやる気が出ないときは一旦休憩したほうがいいです。
勉強をしているときは机に向かうのではなく、逆に机から離れてリラックスをするようにしましょう。
そのときに良い点を取っている自分を思い浮かべて気分を好調させるほうが、無理に頑張るよりもとてもいいです。
他には、外に出て少しだけ散歩するのも得策ですよ。
やる気が出ないときは周囲の応援が大切
自分で難しい目標を作って、それを一生懸命頑張って成し遂げようとする。
だが、何らかの邪魔があってなかなか目標に辿りつけなかったり、何度も違うミスをすると、頑張っていても失敗してばかりで辛くなり最終的に途中で諦めてしまう。
例で出すと、子供が勉強を頑張っても良い点数を取れないことがそれにあたるだろう。
そのようなとき、周囲はどのような対応をすればいいのだろうか。
やる気が削がれるとき
「やっぱり努力しても無駄だ……。できる人は皆才能があるからで、自分には不可能だ……」
頑張っていても、失敗してばかりではこのようにやる気を削がれて無気力になってしまう。
これを心理学で学習性無力感という。
だが、本人がへこんでいるときに家族や友達など、周りからの励ましや応援の言葉などのプラスの言葉をもらえるとする。
そうすると、今まで否定してきた自分のマイナスの気持ちが、周りの励ましのプラスの言葉に変わっていき、またやる気がわいてくるのだ。
会社などで、自分の部下がやる気をなさそうにして部下の失敗が多くなるときがあると思う。
そのときは他の人から見ると、怠けているように見えてしまい、少しイラッとするかもしれない。
だが、それを態度には表さずに部下に優しく、
「君は凄く仕事をこなすスピードが高いね。もっと頑張ってくれ」
と言えば、例えその言葉を部下がお世辞に受け取ってしまっても、あるいは謙遜していたとしても、部下は自分の能力をポジティブに考えられるようになり、これまでよりも仕事に対して熱心になり、やる気がわいてくる。
そうして実際に優秀なセールスマンとなっていくのだ。
このように、誉めて伸ばすことをピグマリオン効果という。
本人が何かに失敗して無気力になっていたとしても、周囲に励まして支えてくれる存在がいれば、本人はまた頑張ろうとして、目標を達成できる力が生まれてくる。
誉め言葉がやる気を作る理由
何故、家族や友達、あるいは他人などに誉め言葉をもらえると、本人はやる気がでてくるのだろうか。
これは家族や他人から見た、自分自身の姿や能力などが影響されているからだ。
この影響を使ってみると、人は思った以上の成果を出すことが出来るようになる。
やる気が出る理由
例えば、日本人には英語が苦手な子供がたくさんいる。
その子供に対して親が、
「〇〇は英語が凄く上手だね」
と声をかけてあげれば、その子供は、
「自分は英語が苦手だと思ってたけど、実は英語が得意だったんだ」
と、自分自身に高い評価を受けられて自分の能力をよい方に考られるようになる。
よい方に考えられれば、もっと勉強を真面目に頑張るようになり、ついには成績が上がるようになるのだ。
つまり、人から見た自分に対する情報などで言葉によっては、いい方にも悪い方にも行動が変化していく。
これを心理学で自己成就予言という。
これには最初の段階での他人からの言葉が、とても重要な役割を果たしている。
例え、誉め言葉を少し与えすぎなくらい言ってあげても、その与えられたら人は本当にそうなっていけるのだ。
まとめ
・達成動機とは、目標をこなそうと頑張る心理のこと。
・本当のやる気を出すためには、本人の意思が大切。
・周囲の人が強制的にやる気を出させては意味が無い。
・本当にやる気がないときは少しだけ休憩する。
・学習性無力感とは、目標を作ってもなかなか目標に辿りつけないと、失敗してばかりで辛くなり、最終的に途中で諦めてしまうこと。
・ピグマリオン効果とは、誉めて伸ばすこと。
・本人がへこんでいるときは、周囲の人が応援すると上手くいく。
・やる気は、他人から見た自分の能力などが関係している。
・他人の言葉で人はいいほうにも悪いほうにも変わっていく。
・誉め言葉は最初の言葉が重要。
・誉め言葉は与えすぎなくらいがちょうどいい。