相手に感情が伝わるときは、なにも言葉だけではない。むしろ、体の動きや目付きだけで相手に気持ちを伝えられときもある。
言葉で表すには難しい感情をしぐさで表した経験は、誰でもあるだろう。
例えば、何かに勝ったとき仲間に笑顔でVサインをしたり、怒ったときに無表情で机を手で叩いたりなどの態度も、感情を伝える動作になる。
このように、言葉ではない方法で相手に伝える方法をノンバーバル・コミュニケーション(非言語コミュニケーション)というのだ。
今回は、ノンバーバル・コミュニケーションについて説明していく。
ノンバーバル・コミュニケーションの調査
ノンバーバル・コミュニケーション分野のバイオニアであるレイ・L・バードウィステルの調査によると、1対1のコミュニケーションで言葉によって伝えられるメッセージは35%にすぎず、残りの65%は言葉以外――身振りやしぐさ、声色、表情などから伝わっているという。
そしてこれが、グループでの会話になると、言葉によって伝わる情報量はわずか7%になってしまう。
それだけ、人は言葉以外のことから他人の心理を判別しているということだ。
周囲の人と会話をするときは言葉だけではなく、しぐさなどにも気を付けないと、
「口ばかりの人」
というレッテルを貼られてしまい、信頼度が下がってしまうので注意をしたほうがいい。
いろいろなしぐさ
もしあなたが、片想い中で相手に少しだけ好意を伝えたいなら、会話をしているときに3秒以上相手の目を見る、会話の途中で相づちを打つ、笑顔で相手と接するなどのようなことをするといい。
反対に、目を見なかったり、棒読みで会話をする、無表情で接することなどは、
「よく思われていない」
「相手に嫌われている」
と相手に自分の気持ちを伝えることにもなる。
まとめ
・ノンバーバル・コミュニケーション(非言語コミュニケーション)とは、言葉ではない方法で相手に伝えること。
・相手に感情が伝わるときは、言葉だけではなく、体の動きや目付きだけで本心が伝わる。
・周囲の人と会話をするときは言葉だけではなく、しぐさなどにも気を付けるといい。