相手に合った言葉を臨機応変に使い分けるというのは、なかなか難しい。
会社でコーヒー片手に同僚と会話をしていたとき、上司が来たらついついタメ口で話しかけることがあると思う。
そのような、ちょっとした言葉の行き違いで、思わぬ誤解を受けたり、相手との距離が広がってしまったりする。
人間関係を上手にこなしているかこなせていないかは、言葉遣いが関係しているといっても過言ではない。
言葉遣いについて確認するとき、気を付けなければいけないことは相手との心理的距離、近接度だ。
近接度とは
例えば、会社の上司や目上の人との近接度と、家族や仲の良い友人への近接度はかなり違う。
それをわきまえず、敬うべき相手や距離を置いて話すべき相手に馴れ馴れしい言葉で話しかけてしまうと、
「礼儀を知らない人」
というレッテルを貼られてしまう。
また反対に、親しみを持って接してきた相手に、いきなり距離を置いた話し方をすれば、
「何かやったのだろうか」
と不安を与えてしまう。
会話の近接度を正しくすると、社会生活を行ううえで、貴重な武器になるのだ。
例えば、
「ここを掃除してください」
を、近接度を高めた言い方に変えてみると、
「ここの掃除をしようよ」
になる。
さまざまな言葉遣い
もっと細かい言葉遣いを知りたかったら、下の言葉を参照にしてほしい。
掃除をしてほしい場合
1.命令型
ここを掃除しろ!
2.目的型
ここ、掃除!
3.不履行避難型
ここの掃除をしていないのか!
4.直接依頼型
ここを掃除してください
5.意向打診型
ここを掃除してもらえるかな?
6.願望型
ここを掃除してほしいのだけど
7.提案型
ここの掃除、できるかな?
8.話し手行動型
ここの掃除をしようよ
9.話し手事情型
ここの掃除、僕はやる時間がないんだ
10.受け手事情型
ここの掃除、どうするつもり?
このように、相手によって言葉を正しく使い分けるのが大切だ。
言葉を上手に使い分けられたら、周囲の人と平穏なコミュニケーションが取れる。
まとめ
・人間関係が上手にこなすためには、言葉遣いを正しくする。
・会話の近接度を正しくすると、社会生活を行うとき、貴重な武器になる。