
最近ではテレビのニュースや新聞などで、
「イライラして子供を殺した」
「子供を殴ったり、投げ飛ばしたりして、全治2ヶ月の怪我をさせた」
などの悲惨な報道を見ることが多くなった。
子どもは大人のように生き方を縛られることがなく、自由気ままに生きているため子育てにイライラする気持ちはわかる。
だがなぜ、親は実の子どもに暴力をふるうのだろうか?
今回は、親が子どもに暴力や暴言をしてしまう4つの心理を説明する。
●こんな人にオススメ!
・自分の子供に対してイライラする
・悪いと思っているのに暴力してしまう
・イライラが押さえられない
・自分の肌がボロボロになることにイライラする
感情をコントロールすることが難しい
イライラしているとき、すぐ他人に暴言を言ったり、物に当たるような人は子どもにも暴力をしやすい傾向がある。
他人に暴言を言うと後の関係に気まずさを感じ、物に当たると物が傷ついたり、片付けをしなければならなくなる。
しかし、子どもは親に逆らえず、暴力をふるい続けても親のすることが普通のことだと考えるため、親の暴力はさらにエスカレートしてしまう。
親が子育てに怒りを感じても、衝動をコントロールできるようになれば、子どもに怒りを感じても暴力をふるうことは絶対にないのだ。
何かに対して怒りを感じたときは、深呼吸をするといい。
深い呼吸を行えば、気持ちが冷静になって正しい判断を下せるようになれる。
親も子ども時代に暴力をされていた
子どもが生まれて、すぐに人間関係を参考にするのは親の存在だ。
親がパソコンのキーボードを打っていたら、子どもも見よう見まねでキーボードを触るし、反対にキーボードをまったく触らない親なら、関心は低くなるだろう。
子育ても同じことで親が自分に暴力をしたら、子どもは暴力が普通のことのように感じ、自分に子どもができても当たり前のように暴力をしてしまう。
生きていくうちに暴力は悪いことだと気づいたとしても、
「自分が子どもの頃も、暴力をされていた」
という心理が沸き、暴力をされなかった家庭に比べて、罪悪感を感じる心理が薄くなるのだ。
親は暴力が教育だと思い込んでいる
親がもともと暴力や暴言をぶつけられていたならば、心の奥底では自分が悪い子だと思っていた可能性が高い。
「なぜ悪いことをしていないのに叩かれるのだろう」
と落ち込んでしまい、最終的には、
「自分がどこかで悪いことをしているからだ」
と無理やり納得させてしまう。
暴力や暴言を日常的に行われていると、それが特別なことだと理解できずに自分の子どもにも暴力をする。
子どもの頃の体験は、本人が思うよりも強く体に染み付いているもの。
子どものときに暴力や暴言を受けていると、暴力をする可能性が高くなってしまうのだ。
親が薬物依存性やアルコール中毒
どんなに冷静な人でも、薬物を何回か使っていたり、お酒やワインを飲み続けていると感情のコントロールが難しくなる。
常日頃から子育てにイライラしていたストレスが酒を飲んだ瞬間、感情のストッパーが外れ、暴力をしてしまう可能性も少なくない。
最悪なのが、自分が暴力したことを親が覚えていないときだ。
親がお酒を飲んで攻撃的な性格になると、親がお酒を飲むたびに子どもは恐怖心を感じてしまう。
お酒は少量なら健康にいいと言われているが、飲みすぎると自分にも他人にも悪いものになる。
お酒を大量に飲んでいる人は、いきなりお酒を少量にせず、まずは一ミリでもいいので減らしてみるといい。
たった一ミリでも毎日続けていけば、効果は得られるし、自分のことを称賛できるので、一石二鳥だ。
まとめ
・感情をコントロールすることが難しい
・親も子ども時代に暴力をされていた
・親は暴力が教育だと思い込んでいる
・親が薬物依存性やアルコール中毒
親が子どもに暴力や暴言をしてしまうのは、親が感情をコントロールすることができないのか、親も子ども時代に暴力をされていた可能性が高い。
親は暴力が教育だと思い込んでいる場合も、暴力や暴言が多くなってしまう。
親が薬物依存性やアルコール中毒だと、暴力や暴言がさらにエスカレートする。