子どもの頃は、「ぬいぐるみが大好き、いつも一緒に寝ていた」という子どもも、成長とともにぬいぐるみ離れをしていきます。
しかし、大人になってもそういった気持ちが続き、可愛いぬいぐるみを見ると、ついついほしくなるという気持ちになることがあります。
なぜ大人になってもぬいぐるみがほしいと思うのでしょうか?
今回は、ぬいぐるみが欲しくなる4つの心理を説明します。
ぬいぐるみと一緒にいることで安心感を感じる
子どもの頃は自分のことを守ってくれる親が側にいてくれましたが、大人になると少しづつ自立をしていき、一人で色々な物事を乗り越える機会が増えていきます。
しかし、大人になって自立をしても、女性は「いつも誰かと一緒にいたい」、「寂しい気持ちを満たしたい」という愛着の対象を求める傾向が強いのです。
現実的には一人暮らしをしていて一緒に過ごす人がいない、家族でいてもべったりではなく一人で部屋にいるという状態で過ごしている時に、ぬいぐるみが安心感を与えてくれる存在になります。
ぬいぐるみは自分が気に入った物を手元に置いておくので、一緒にいることでどんどん愛着が沸いていき、ぬいぐるみでありながらも特別な存在のようになっていくのです。
そういったぬいぐるみの効果を感じたことがある女性は、ついついお気に入りの可愛いぬいぐるみを見かけると、ほしいなという気持ちになります。
一緒に生活をすることによって、ぬいぐるみは物ではなく大事な友達のような感覚になる人も少なくありません。
辛い時に話しかけてみたり、本音を話せる存在になったりして、気持ちを吐き出してわかってもらえているような効果を感じることがあります。
実際にそういった時に、身近な人間に話せたり頼れたら良いのですが、なかなかそういった人が見つからないという場合には、ぬいぐるみにその代わりを求めてどんどん思い入れが深まっていくことがあります。
精神的に満たされない気持ちを抱えている
精神的に不安定で問題を抱えている人に対して、ぬいぐるみが効果を発揮するというぬいぐるみセラピーというものがあります。
ぬいぐるみはふわふわとしていて触り心地が良いですし、触れることによって安心感を感じます。
また、ぬいぐるみは抱きしめることができるような大きさの物も多く、抱きしめることによって自分自身の不安感を投影してそれを受け止めて癒してくれるように感じることがあるのです。
うつ病などの治療の際にぬいぐるみを身近において、触れたり抱きしめたりすることによって、治療効果が高まるということは実際にも少なからずあります。
ふわふわとしていて抱きしめることができるぬいぐるみは、心を癒してくれる力を持っているのです。
精神的な病気を抱えているという症状まではいかなくても、何か現状に満たされない気持ちを抱えている女性は、ぬいぐるみを求めて側においておくことで安心感を求める傾向があります。
ぬいぐるみを集めることが好き
好きなキャラクターのぬいぐるみを集めてしまうなど集めることにこだわり、ぬいぐるみを買い求める人も少なくありません。
こういった人はぬいぐるみの可愛らしさが好きで、手元にたくさん集めて部屋に飾るなどすることで満足をするのです。
ぬいぐるみが一つあったら満足というものではなく可愛いぬいぐるみは次々と出てきますし、ついついほしくなってしまい、結果として部屋の中がぬいぐるみであふれているという人もいます。
小さい頃からぬいぐるみが好きだった、それが大人になっても続いていて自分で買えるお金ができたのでどんどん集めてしまうという人もいます。
ぬいぐるみが多くなっていくと、保管する場所が問題になってきたりもしますが、本人にとってはぬいぐるみがなかなか手放せない存在です。
誰かに愚痴を話したいと思っている
人は、誰しも何かしらの不満を感じています。
それは、人間関係だったり、現在の収入だったり、地位だったりと、さまざまです。
このような不満は、誰かに話したり趣味に打ち込むことで解消されるのですが、中には「相談するのは迷惑、恥ずかしい」という気持ちで誰にも相談しない人がいます。
そのような人は、ぬいぐるみに日ごろの不満や愚痴を言って、ストレスを解消しているわけです。
まとめ・ぬいぐるみが欲しくなる4つの心理
このように大人になっても自分のためにぬいぐるみを求めてしまう心理には、可愛いから好き、一緒にいる空間に満たされるというコレクション的なものから満たされない気持ちをぬいぐるみに投影して、自分のことをわかってくれている存在として求めてしまう場合まであります。
ぬいぐるを買い求めるというのは個人の判断で良いのですが、その根底に精神的な満たされなさや、寂しさなどが強くある場合には、ぬいぐるみを買うことで満たすのではなく、その問題の本質としっかりと向き合うことも大事になってきます。
ぬいぐるみが増えすぎてしまうと、一つ一つのぬいぐるみのことを大事にできない、置き場所に困るということにもなってしまうので、際限なく買うのではなく、本当にこれは必要かどうかという重要度を自分の中でしっかりとつけて、むやみに買うことは避けましょう。
ぬいぐるみがほしいと感じるのは、小さな子どもに多いのですが、安心感を感じたり癒される効果があるのであれば、大人になってからもぬいぐるみが好きで買い求めるというのはおかしなことではないです。
その効果を利用して、精神的な安定につなげていくことも大事です。