
「恋人には幸せになってほしいけど、自分だけのものにもしたい」という独占欲は、誰しも心に持っているものです。
自分の恋人が他の異性と話してばかりいたら、誰だって嫌な気持ちになります。
独占欲と聞くと、なぜかドロドロの関係に感じて、表には出してはいけない気もしますが、実は多くの人が独占欲を積極的に表現して、恋人の独り占めを図っているのです。
なぜ、人は独占欲を持ち、独占欲を必要とするのでしょうか?
今回は、マーキングと独占欲の関係について説明します。
マーキングの説明
マーキングとは、英語で「印をつける」という意味です。
例えば、動物は、自分のすみかになる場所に腕や背中などの体の一部を擦りつけたり、爪で傷をつけたりしていますが、それも印を残している行為なんですね。
こうすることによって「ここは自分の場所だ!」ということを他の動物などに知らしめることができます。
そうすれば、他の動物も近づきにくくなるので、動物にもマーキング行動が見られるのでしょう。
なので、あなたにペットがいて、そのペットにスリスリされたり手を舐められているなら、それは信頼の証なのかもしれません。
恋愛のマーキング
人のカップルでも、マーキング行為を見られることが多々あります。
例えば、恋人と同じものを身に着けたり、二つで一つの物が完成するものを付けていることなどです。
大体のカップルは、デートでお揃いのアクセサリーや指輪、ブレスレットなどを買い、同じものを身に付けることが多いですが、これも一種のマーキングなんですね。
最近では、スマートフォンの装飾品などをペアにしているカップルもいます。
他にも、結婚指輪やぺアリングなども、ある意味ではマーキングといえます。
結婚指輪は、夫婦二人が同じものをつけるものです。
なので、お揃いのものをお互い身に付けることで、「この人は自分の恋人だから絶対に手を出すな」と無言で周囲の人間に忠告をしているのですね。
男性のマーキング
男性は女性の身体や首などにキスマークを付けることがありますが、その行為も先ほどと同じ、マーキング行為に似ています。
好きな人に自分のマーキング、キスマークをすることで、他の異性に「この人は自分のものだ」と威嚇をしているのですね。
そうすることによって、他の男性が女性に近づかなくなるので、その男性も安心できるのです。
そのため、何回もキスマークをしたり、人に見られやすい首にキスマークをする男性は、かなり嫉妬深い性格といっても過言ではないでしょう。
行動でマーキング
マーキングはこれだけではなく、「大人数の前で手を繋ぐ」「恋人の腕を組む」「肩を抱く」などの行為もあります。
周囲から見ると微笑ましく思えたり、可愛らしい愛情表現に見えたりしますが、実はもっと戦略的な、恋人のつなぎとめ行為になっているのです。
もっと詳しく掘り下げてみると、マーキングを行うことによって、恋人がこの先経験するかもしれない新しい出会いを、新しい恋をする前に断ち切っているということですね。
これだけ見れば、随分と強引な独占権の主張というふうに捉えることができます。
ですが、お互いに恋人しか見えていないような、熱烈な恋愛をしているラブラブカップルにとっては、互いを縛り会うマーキングも幸福感を高める材料となるばかりです。
しかし、人によっては束縛されることを嫌う人もいるので、恋人が束縛されるのは大丈夫な人なのかを判断してマーキングを行うといいですね。
まとめ・恋のマーキングは独占欲
独占欲は、意外にも多くの人が積極的に表現して、恋人の独り占めを図っている行為です。
お揃いの装飾品を身に付けたり、結婚指輪をはめているのはマーキングを行っているから、ということもいえます。
動物にも、マーキングが見られることがあります。
束縛されるのを嫌う人もいるので、相手が大丈夫か判断してマーキングを行うのがオススメです。