恋と自己承認欲求の境目を見極める方法
「好き」と「認められたい」は似ているけれど、同じではない
恋をしているつもりだったのに、
ふと「これって本当に恋なのかな?」と思ったことはありませんか?
・連絡が来ないと不安でたまらない
・相手に好かれているとわかった途端、気持ちが冷める
・手に入った瞬間、なぜか物足りなくなる
このようなパターンが繰り返されるとき、
そこに混じっているのは“自己承認欲求”かもしれません。
自己承認欲求とは、簡単に言えば
「誰かから自分の価値を認めてもらいたい」という気持ちのこと。
恋愛感情ととても似た熱を持っているため、私たちはしばしば両者を混同します。
なぜ、恋と自己承認欲求は混ざってしまうのか
その理由は、恋も承認欲求も「人とのつながりを求める心」から生まれるからです。
恋は、相手を大切に思い、共に時間を過ごしたいと願う気持ち。
承認欲求は、相手に認められ、価値を保証してほしいと願う気持ち。
どちらも「相手がいて初めて成立する感情」ですが、
恋は“相手を見ている”のに対し、承認欲求は“自分を見てもらうこと”が中心になります。
つまり、承認欲求が強くなると、
相手を愛しているというより「愛される自分」でいることに夢中になってしまうのです。
恋と承認欲求を見分ける3つの視点
ここからは、自分の気持ちを整理するための3つの問いをご紹介します。
① 相手が他の人を選んだとき、何が一番つらい?
想像してみてください。
もし相手が他の誰かと付き合うことになったら、あなたは何に一番ショックを受けますか?
・「自分じゃなくなるのが悲しい」
・「その人が幸せになるのが悔しい」
・「愛されていた証拠がなくなるのが怖い」
このとき、悲しみの中心が「自分の価値が否定された気がする」なら、
それは恋というより承認欲求寄りの感情かもしれません。
逆に、
「相手が他の人といても、幸せならいいと思える」
という気持ちが少しでもあるなら、それは恋愛感情がベースの可能性が高いです。
② 会いたい理由は「安心したいから」?「一緒に楽しみたいから」?
会いたい気持ちの背景にあるのが
「会えないと不安で仕方ない」なら、
それは相手からの愛情確認が目的になっている状態。
一方で、
「一緒にやりたいことがある」
「ただ顔を見て笑い合いたい」
という気持ちが強いなら、それは相手の存在そのものに価値を感じている証拠です。
承認欲求ベースの恋は、「不安の解消」が目的になりがち。
恋愛感情ベースの恋は、「共有の喜び」が目的になります。
③ 愛情表現をもらった後の自分の気持ちはどう変わる?
承認欲求が強いと、相手から愛情表現をもらった瞬間は安心しますが、
その効果は長続きしません。
すぐに「もっと欲しい」という渇きが戻ってくるからです。
恋愛感情ベースの関係では、愛情表現をもらうことで心が温まり、
安心感や信頼が蓄積されていきます。
つまり「次にまた会うまで安心して待てる」状態になります。
承認欲求ベースの恋愛が続くとどうなる?
承認欲求がメインの恋愛は、
感情の波が激しく、安定しにくいという特徴があります。
・相手の返信スピードで一喜一憂する
・愛情確認のために試すような言動をしてしまう
・自分の存在価値を相手の態度で判断してしまう
こうした状態が続くと、相手も疲れてしまい、
最終的には関係が壊れてしまうリスクが高まります。
そして何より、
「愛されている自分」を保つことに必死になり、本当の自分を出せなくなるという副作用があります。
承認欲求から恋愛感情へシフトするためのステップ
では、もし自分が承認欲求ベースで恋をしていると気づいたら、
どうすれば本来の恋愛感情に近づけるのでしょうか?
① 自分の価値を「相手の反応」以外でも感じられるようにする
・趣味や仕事で成果を出す
・友人や家族との関係を深める
・自分の得意分野を磨く
こうして「恋愛以外の軸」を持つことで、
相手からの評価に依存しすぎない自分になります。
② 相手を“評価する存在”ではなく“人生を共有する存在”として見る
承認欲求が強いと、無意識に相手を「自分を評価する審査員」のように見てしまいます。
そうではなく、「一緒に人生を歩く仲間」として見る視点に変えることが大切です。
「今日はどんな話をしよう?」
「一緒にこれをやったら面白そう」
そんなふうに、相手の評価よりも共有の時間に意識を向けます。
③ 「愛される私」より「愛する私」に意識を向ける
承認欲求ベースの恋では、「愛されたい」が主役です。
恋愛感情ベースの恋では、「愛したい」も同じくらい大切になります。
相手のために何かをしてあげたくなる気持ち、
相手の喜びが自分の喜びになる感覚を意識してみましょう。
まとめ:恋と承認欲求のバランスを見極める
恋と自己承認欲求は、どちらも人間らしい感情です。
そして多くの場合、両方が混ざり合っています。
大切なのは、
承認欲求が恋を飲み込んでしまわないようにすること。
今回の3つの問い――
・相手が他の人を選んだとき、何が一番つらい?
・会いたい理由は何?
・愛情表現をもらった後の自分はどう変わる?
これらを時々自分に問いかけることで、
恋と承認欲求のバランスを整えられるはずです。
承認欲求は悪者ではありません。
でも、それだけで恋を続けようとすると、心はいつも渇いたままです。
「認められたい」だけではなく、「相手を大切にしたい」という気持ちがあるか。
その答えが「恋」のほうへあなたを導いてくれるでしょう。
