恋愛に悩んだとき、あなたは誰に相談しますか?
多くの人がまず思い浮かべるのは「親友」ではないでしょうか。
気心が知れていて、何でも言える安心感がある。
しかも、あなたの過去の恋も知っているし、価値観も似ている。
だから、つい「また相談しちゃった!」となる。
でも実は、恋愛相談において“親友=最適な相談相手”とは限らないのです。
え?なぜ?と思うかもしれません。
この記事では、その理由を3つの視点から分かりやすく解説し、じゃあ誰に相談するのがベストなのか?についても考えていきます。
親友が向いていない3つの理由
1. 親友は「あなたの味方」であって「中立の助言者」ではない
親友はあなたのことを大切に思ってくれている。
だからこそ、あなたを傷つけそうなものには過剰に敏感になる傾向があります。
たとえば、あなたがこんなふうに言ったとしましょう。
「昨日、彼に『今日は疲れてるからまた今度』って言われちゃった…」
すると、親友はこう返すかもしれません。
「え、なにそれ。なんでそんな言い方するの?」
「それって本当に大事にされてる?」
一見、あなたを心配してくれる言葉。
でも、その裏には「あなたを悲しませる存在は許せない」という感情が潜んでいます。
その結果、アドバイスは客観的ではなく“感情的”になりやすい。
あなたの気持ちではなく、親友自身の“怒り”や“保護本能”が前面に出てきてしまうのです。
つまり、親友はあなたの幸せを願いながらも、冷静な判断ができるとは限らないということ。
恋愛は、感情だけで判断すると本質を見失いやすいもの。
だからこそ、中立的な視点が求められる場面もあるのです。
2. 親友の「経験」と「価値観」があなたの恋をゆがめることがある
もうひとつ、見落とされがちなのが「親友の経験値と価値観の影響」です。
例えばその親友が、過去に浮気された経験があったとしましょう。
するとあなたの彼の行動が少しでも怪しく見えたとき、反応はこうなるかもしれません。
「うわ、それ前の彼と一緒だわ。絶対気をつけた方がいい」
「私はそれで痛い目みたから…あなたも同じになるよ」
経験からくる助言はありがたいように思えますが、実際には「過去のトラウマフィルター」がかかっていることも少なくありません。
また、「恋愛は駆け引きが大事」という価値観を持つ親友と、「素直さが一番」というあなたが相談すると、真逆のアドバイスをされることもある。
その結果、こうなります。
「なんか…言われた通りにしてみたけど、しっくりこない」
「本当は連絡したいのに、“引いた方がいい”って言われたから我慢した」
自分の感覚とずれるアドバイスを信じると、恋愛そのものが苦しくなります。
大切なのは、その人の価値観が自分とどれくらい近いか、冷静に見極めることです。
3. 親友との関係に「遠慮」や「気まずさ」が混じることも
親友って、なんでも言い合える関係…と思われがちですが、恋愛相談では逆に“言いづらくなる”ケースもあります。
たとえばこんな場面。
・親友が恋愛でうまくいっていないときに、自分のノロケ話をする
・同じ人を好きになったことがある
・親友が反対した彼と、こっそり交際を続けている
こんな状況で「実はまだ彼と続いてて…」なんて言い出せないこと、ありませんか?
すると、恋愛相談に“気まずさ”や“罪悪感”が混ざり始める。
親友の意見に逆らえず、自分の気持ちを抑えてしまうこともある。
また、親友のアドバイスに従って失敗したとき、「あの子の言う通りにしなきゃよかった…」と心のどこかで責めてしまう。
恋愛と友情が絡むと、知らないうちに“感情のしがらみ”が生まれてしまうんです。
では、恋愛相談は誰にするべき?
じゃあ、誰に相談するのがいいの?
ここが一番気になりますよね。
おすすめなのは、以下のような人です。
● あなたの恋を否定せず、冷静に話を聞いてくれる人
● 自分の恋愛観を押しつけない人
● 必要に応じて、そっと問いを返してくれる人(「で、あなたはどうしたい?」など)
● 心理的に距離がある分、客観的になれる相手(少し距離のある先輩や信頼できる年上の友人など)
さらに言えば、「まず自分で考えてみる」時間をもってから相談すると、相手の助言もより建設的に感じられるはずです。
まとめ:親友=恋愛相談相手ではないという発想
親友は、人生をともに歩む大切な存在。
でも、すべての悩みに万能な相談相手であるとは限りません。
とくに恋愛のような感情が強く揺れるテーマでは、親しさが逆に冷静さを奪うこともあります。
「恋愛の相談は、必ず親友にするもの」
そんな思い込みを一度手放してみてください。
恋の方向舵は、自分の中にあります。
必要なときだけ、静かに背中を押してくれる存在。
そんな相談相手を見つけられたら、きっとあなたの恋はもっと自由で、もっと健やかに育っていくはずです。