よく女性同士の会話で、「好きな男性のタイプはなに?」と質問する女性がいる。
その質問に対して、「好きな男性のタイプは自分を好きになってくれた人」という恋愛話を聞くのだが、これは面白い冗談というわけではない。
人は好きになってくれた人を見ると、自分も好きになりやすいのだ。
今回は、好きになってくれた人を好きになる心理について説明する。
好意の返報性とは
人間は他人に好意をよせてもらうと、自分もその人に対して好意を感じる。
好きになってくれるというのは、とても心地がよい感覚で、それを与えてくれた人には、つい自分も好きになってしまうのだ。
このようなことを心理学では、好意の返報性という。
好きな場合
特定の人から好意を持ってほしかったら、まず自分の好意を相手にアピールするといいだろう。それが恋愛に関係するものなら、とても強力な効果になる。
しかし、自分のことを好きになってくれた人がいて、その気持ちが伝わったなら、「じゃあ、付き合いましょう」という気持ちにはなりにくい。
だが、いつものように普通に会話をしたり、相手を完全に無視することはできなくなる。
ずっと意識している間に、いつのまにか好きになっていた、という話も少なくはないのだ。
⇒告白前にチェック!気持ちを伝えるときは声のトーンも気にしよう
嫌いな場合
アピールをして返ってくるのは、好意的な良い感情だけではない。ある人を嫌いになって、それを相手に知られてしまうと相手からも同じような感情が返ってくる。
嫌いの感情の場合、一筋縄ではいかないのは相手にバレやすい感情であるということだ。
「嫌いだ」という嫌な感情を直接言葉にしたり態度に表さなくも、違うところでばれてしまう。
例えば、歩いているときに嫌いな相手が前から歩いてきたら無意識にかわしたり、喋りかけられたときにちょっと無視しただけで、「あいつは自分のことが嫌いなんだ」とすぐにバレてしまう。
そうなると相手も自分と同じように、「嫌いだ」という感情を返してくるようになるのだ。
これを嫌悪の報復性という。
まとめ
好意の返報性とは、好意を持った相手に好意を持たせられること。
好きな人に告白すると、いつものように会話をしたり、相手を完全に無視することはできなくなる。
嫌悪の報復性とは、嫌いな相手にも嫌いという感情を持たせること。