人にはそれぞれ好みの色があり、好みの色によって抱いている心理はちがってくるものです。
ここでは、ピンク色が好きな人に注目して、どんな心理をもっているのか見ていくことにしましょう。
いやされたい
ピンクというのは、桜やバラ、マーガレットなどの花に代表される色と言っていいでしょう。
もちろん、ほかにもさまざまな色の花がありますが、「お花の色」というとピンクをイメージする人が多いにちがいありません。
花は人の心をいやしてくれるものです。
ですから、ピンク色を好み人には、「お花のイメージがあるピンク色の服を着たり、部屋のインテリアをピンクにしたりすることで、気持ちをいやされたい」という心理があるのです。
多かれ少なかれ、人は日々ストレスを抱えながら生きているに違いありません。
そんな日々の生活の中で、「いやされたい」と思うのは、自然な人間心理と言っていいでしょう。
心のいやし方にはいろいろな方法がありますが、色によっていやされるということが少なくありません。
そのため、花のイメージがあり、それを着たり見たりすることで心いやされるピンクを好んでチョイスするのです。
たとえば、それまでモノトーンだった部屋の壁紙やカーテンをピンクにしたとしましょう。
それだけで、外から部屋に戻ったとき、気持ちがいやされるにちがいありません。
周囲の人を和ませたい
ピンクというのは、それを見る人を明るい気分にするという効果があります。
これも、花のイメージに通じるところがありますが、華やかなピンク色は、人の気持ちも華やかに変えると考えていいでしょう。
ピンク色の花が満開になっている状態を想像してみてください。
そんな風景を見て、気持ちが落ち込んだり、憂鬱な気持ちになるという人は少数派にちがいありません。
ピンク色には、人の気持ちを明るくするという効果があるのです。
それを自覚していて、ピンク色の服を好んで着るという人が少なくありません。
たとえば、職場にパステル調の上品で明るい服を着ていったとしましょう。
それだけで、職場の雰囲気は明るくなるにちがいありません。
そのことを意識していて、「周囲を明るい雰囲気にしたい。周囲の人を和ませたい」と思っているのが、ピンク好きな人の心理なのです。
元気でいたい
ピンク色には人を元気にさせるという心理的効果もあります。
なんだか気持ちがさえない時や、体調が今一つよくないというときに、ピンク色の服を着ると、それだけで気持ちが前向きになるに違いありません。
人を励まし、元気づけるところがピンク色にはあるのです。
そうした心理効果を経験上知っていて、ピンク色を好む人もいます。
はっきり「元気になりたい」という意識をもっていなくても、無意識のうちにピンク色をチョイスすることで、結果として元気になると考えていいでしょう。
「元気でいたい」と思っているというのが、ピンク色が好きな人の心理なのです。
若く見せたい
これはある程度の年齢の人限定の心理ですが、ピンク色が好きな人には「自分を若く見せたい」という心理もあります。
ダークな色やモノトーン、あるいは寒色と比較すると、暖色のほうが、それを着る人を若く見せるという傾向があります。
暖色の中でも明るくビビッドな色であるピンクは、特に若く見せる効果が強いと考えていいでしょう。
そのため、ある程度の年齢以上になると、自分を少しでも若く見せたいという思いから、ふだん身に着けるものをピンクにするケースが少なくありません。
「若く見せたい」というのが、このケースでのピンク好きな人の心理と言うことになるでしょう。
目立ちたい
華やかなイメージのあるピンクは、数ある色の中でも目立つ色の一つです。
たとえば、冬にピンクのコートを身に着けていれば、周囲の人より目立つ存在になるに違いありません。
バッグ一つとっても、ピンクのバッグは赤のバッグと並んで、人目をつきやすい色と言うことができるでしょう。
つまり、ピンクが好きな人には「目立ちたい」という心理があるのです。
自己主張が強い人は、言動だけでなく、外見でも自分を強く主張しようとすることが少なくありません。
そこで、目立つ色であるピンク色を好んでチョイスして、見た目で自分を目立たせようとするのです。
多くの人と友達になりたい
ピンクというのは、フレンドリーなイメージのある色と言っていいでしょう。
明るいパステル調のピンクの服を着ている人と、ダークなモノトーンの服を着ている人がいるとします。
いすれも初対面の人の場合、後者よりも前者のほうが、「なんとなく話しかけやすい」と感じるにちがいありません。
ピンクにはそのように、人が近づきやすく、話しかけやすいと感じるところがあるのです。
そのため、ピンク色を好む人が、「多くの人と仲良くなりたい。友達になりたい」という心理を持っていることが少なくありません。