孤独というのはあまり良いイメージのない言葉ですが、一人でいることにはさまざまな利点もあるものです。
孤独でいることのメリットとは、どういったものなのでしょうか?
今回は、孤独でいる3つのメリットを説明します。
プライベートの時間を自由に使える
孤独でいることの大きなメリットの一つが、自由でいられるということでしょう。
たとえば、休日、恋人や友人といっしょに過ごすことになれば、相手の希望に合わせなくてはならないこともあります。
自分は家でゆっくりしたいなと思っても、恋人が外デートを強く希望したり、友達がショッピングをしたがれば、それにつきあうこともあるでしょう。
その場合は、やりたいことをガマンしたわけです。
いつもいつも相手に合わせる必要はありませんが、しかし、いつも自分の希望通りにすることもできません。
お互いにガマンしあい、譲り合って同じ時間を共有するというのが、人間同士のつきあいというものなのです。
孤独であれば、そんなガマンや譲り合いをする必要なありません。
休日の朝、「今日は一日、家でのんびりしよう」と思えば、誰にも邪魔されず、その希望通りの時間の過ごし方ができるわけです。
そのようにのんびりしながらテレビを観ていたら、おいしそうな飲食店を紹介していたとしましょう。
その飲食店が家から行ける距離にある場合は、「お昼はその店で食べよう」と、急きょ外出することにしてもOK。
自分のしたいように、気ままで気まぐれなプライベートタイムを好きなように過ごせるというのが、孤独でいることの大きなメリットなのです。
人間
関係で悩むことが少ない
人間が抱える悩みの原因の中でも代表的なものが「人間関係」でしょう。
どんなに仲の良い恋人同士や友達同士でも、時には衝突が起きたりして、それが原因で悩むということがよくあります。
まして、それほど親しくない人と交流すれば、嫌な思いをすることは避けられません。
相手に気を使うだけでもストレスがたまるものですし、自分と合わない人とつきあえば、つきあうこと自体が悩みになることもあるでしょう。
よけいな人づき合いをするから、そういう悩みを抱えてしまうわけで、一人でいれば、そうしたストレスを受けることはないのです。
もちろん、人間は生きていく上で、人間関係をすべて避けることはできません。
職場や学校などでは、当然なんらかの人間関係は生じるでしょう。
しかし、関係を持つ人をできるだけ少なくすることによって、人間関係から生じる悩みを減らすことは可能です。
つまり、孤独でいることには、人間関係で悩んだりストレスを感じることが少ないというメリットがあるのです。
精神的に自立できる
多くの人と交流し、誰かといっしょにいる時間が長くなると、どうしても人に頼ろうという意識が生じます。
たとえば、恋人のいる人は、何か悩みを抱えた場合、恋人に悩みを打ち明けアドバイスをもらおうとすることがあるでしょう。
友だちがたくさんいる人は、何かのトラブルを抱えた時、「この問題はあの人に相談すれば、力になってくれるだろう」と考えることもあるに違いありません。
つまり、多くの人と関係を待てば持つほど、自力で何とかしようとせずに、すぐに人に頼りたがるものなのです。
その点、そうした人間関係をできるだけ避けている人、孤独を好む人は、何か悩みを抱えたり問題が生じた時でも、なんとか自力で解決したり、困難を乗り越えようとするでしょう。
もちろん、自力ではどうしても解決できない場合は、やむをえず誰かに頼るということはあります。
しかし、交友関係の広い人に比べると、安易に人には頼らず、まずは自分の力で処理しようと努力するのが、孤独な人なのです。
それはつまり、「精神的に独り立ちできている状態」と言っていいでしょう。
要するに、孤独でいることには、「精神的に自立できるようになる」というメリットがあるのです。