インターネットを利用して人間関係を作ることが、今の時代では当たり前のようになっている。
だがインターネットで作られる人間関係と、実際に会って作られる人間関係では大きく差がでるのだ。
今回は、インターネット内の人間関係について説明していく。
顔を合わせて関係を築いていく
少し前の時代では、友達や恋人と聞くとお互いのことをすべて理解している、お互いにわかり合っている人のことを示していた。
だが最近では、相手の心理や顔さえわからない人を友達と言うこともしばしばある。
メールやブログなど、インターネットを通した人間関係と、顔を合わせて絆を深める関係とは大きな違いがある。
ここまでの、実際に会って会話をしたり、行動を同じようにする中で作る関係のことを心理学では、自己開示(セルフ・ディスクロージャー)だ。
本当の自分を、言葉で相手にしっかりと伝えることを言う。
例えば、同じクラスメイトやサークル仲間に自己紹介したり、ビジネスで初対面の相手に名刺を差し出して挨拶するなども、自己開示だ。
顔を合わせないで関係を築いていく
インターネットを通した人間関係の基盤となっているのは、だいたいが自己提示(セルフ・プレゼンテーション)という。
自己提示とは、他人から見て自分をどう見せたいか、という心理に基づいて、操作した情報を相手に伝えることだ。
顔や名前、住所、年齢、好き嫌い、何に興味があるかなどの情報を隠すことができて、すべての情報を自分でコントロールすることが可能になる。
例えば、普通の家に暮らしていても、インターネット内では高級マンションに住んでいる、という情報を書けば、他人からは本当に高級マンションに住んでいるように見える。
どちらの人間関係が心地よく感じるかは人それぞれだが、友人にさえ本当の自分をさらけ出せない人が増えていることは確かなことだ。
まとめ
・自己開示とは、実際に会って会話をしたり、行動を同じようにする中で作る関係。
・自己提示とは、インターネットを通して人間関係を作ること。
・友人にさえ本当の自分をさらけ出せない人が増えていることは確かなこと。