相手と初めて会うとき、ニコニコしている人か無表情な人だったら、どちらに好印象を持つだろうか。
多くの人は前者の人のほうに好印象を持つだろう。
人間関係を作るときには、一番最初の印象がとても重要になってくるのだ。
今回は、初対面の相手に持つ印象について説明していく。
相手と初めて会うとき
初対面の人と会ったとき、不機嫌な表情でずっと無言だったら、
「明るくて優しい人」
というイメージで覚えることはないだろう。
多くの人はそのような人を、
「近づきにくて怖い人」
というようなマイナスの情報を記憶してしまう。
だが、初対面のときに明るくて優しい性格の人だと、二回目に会ったときに不機嫌で無言だったとしても、
「怖い人」
というイメージは持ちにくい。
「明るく人なのに、今日は嫌なことでもあったのかな?」
と良いイメージを受け止められるのだ。
このように、初対面のときのイメージは予想以上に強力なもの。
最初にわかった情報が、後の情報にも決定されてしまう。
このことを初頭効果という。
先ほどの例のように、初頭効果がいいと、少しの問題やダメージは広い心で受け止めてもらうことができるため、集団のなかでは、好意的に接してもらえるのだ。
初頭効果を応用する
初頭効果を上手に応用できるかは、初対面のときの対応をどれほど良くできるか、かが重要になってくる。
すべてを正直に話せばいいというわけではなく、
「上手な自己表現の仕方」
が大事になってくるのだ。
すべての話に曖昧な表現をしろ、というわけではないが、人間関係に関係する印象は態度や言葉などでも大きく変化する。
自分のイメージを変える
もし、身長が180センチ以上もあるがたいのいい男性が、
「俺は動物が好きだ」
とにこやかに言う男性と、無表情で話す男性とでは、どちらに好印象を持つだろうか。
多くの人は、前者のにこやかな男性のほうに好印象を持つだろう。
このように、意識して自分の印象を操作して相手に教えることを、自己提示いう。
自己提示を上手に使えている人は、初対面の人が多くいる場合でも、好印象を持たれやすいのだ。
まとめ
・初頭効果とは、最初にわかった情報が、後の情報にも決定されてしまうこと。
・自己提示とは、このように、意識して自分の印象を操作して相手に教えること。
・初対面のときのイメージは、予想以上に強力なもの。