今現在片思いの人に、「デートしてください」と話しかけるのは、とても勇気が必要だ。
仲の親しくない相手なら、断わられる可能性がさらに高まってしまうだろう。そんなときはガンガン行くのではなく、小さなお願いから始めてみるのがいい。
今回は、女性でも使える否定されないデートの誘い方を説明する。
ドア・イン・ザ・フェイスとは
友人や知人からの頼まれ事を断ったとき、なんとなく居心地の悪さを感じる人は多いと思う。
「ごめんなさい、それはできそうにありません」などのような言葉を使うのは時と場合によれば確かに大切なのだが、それ以上に気まずい気分になる。
相手のお願い事を何回も断り続けると、お互いの雰囲気は確実に悪くなるだろう。
相手が少し落ち込んだり不快な顔をしていたりすると、「次になにか頼まれたら今度は断らずに引き受けよう」という気持ちになる。
この、断ったあとの次の要望には引き受けてあげなくては、という気持ちになることを心理学用語でドア・イン・ザ・フェイスという。ドア・イン・ザ・フェイスの由来はshut the door in the face(門前払いをする)から来ている。
これは、恋愛のテクニックに使えることができ、うまく使えば相手の距離をグッと近づけることも可能だ。
デートに誘う一つ目の方法
ドア・イン・ザ・フェイスの使い方としては、例えば、仲良くなりたい相手をお茶に誘おうとする。しかし、あまり親しくない相手だと、その誘いを断られてしまうかもしれない。
そのようなときは最初に、もっとハードルが高いお願いをするのだ。
・「二人きりでデートに行きませんか」
・「二人で飲みに行かない?」
などのようなことだ。
それに対して相手が断ったり、嫌そうな雰囲気があったら、次に、
「では、お茶ならどうですか」
と、少し相手に譲った言葉で最初よりも軽いお願いをする。相手は一度、あなたの頼み事を断っているため、
「申し訳ないな」
と若干の罪悪感を感じている。そこへ、最初よりハードルを下げた頼み事をすると、
「それくらいならいいかな」
と、二つ目の願いに答えようとする気持ちが高くなるのだ。一度断られたあとに、こちらが相手に譲る形の提案をしたことで、相手も、
「こちらも少しは相手の頼み事に応えなくては」
と思うのだ。二段階のデートのお誘いが成功すれば、次のステップはずっと現実的に近づく。
フット・イン・ザ・ドアとは
人間は最初の簡単な要求を受け入れると、次の要求も断づらくなる、という心理が働く。このように、小さなお願いや依頼を受け入れてもらってから、本来の要求を頼むことを、フット・イン・ザ・ドアという。
「このあと、二人きりで食事に行きませんか?」
と話しかけるよりも、
「休憩時間だから一緒に缶コーヒーでも飲もう?」
から少しずつ会話を進めてみよう。フット・イン・ザ・ドアを成功させるためには最初のお願いのとき、相手に、
「こんな簡単なことを断ったら、心の狭い人間だな」
と思わせるくらいの簡単なものがいい。頼み事が成功して何回かコーヒーを飲みながら雑談をしているうちに、
「今度は食事に」
「ワインの美味しい店があるから、一緒に行かない?」
と、少しずつ難しいお願いをしていこう。最初は断わられそうな無理なお願いでも、フット・イン・ザ・ドアを使えば難しいお願いを受け入れてくれることができるだろう。
⇒好きな人を落としたい!美味しい食事を食べて好意を持ってもらう
デートに誘う二つ目の方法
好きな異性の趣味が食べ歩きなら、「飲み会の幹事になっちゃったんだけど、美味しいお店を知っていたら、教えてくれない?」と、相手が簡単に答えてもらえそうな相談や質問などをするのだ。
得意なことや好きなことを誰かから聞かれたら、どんな人でも嬉しい気持ちになる。相手は喜んで相談を聞いてくれるだろう。
そして、その質問が成功したならば、次は、
「美味しいお店の情報を、メールに送ってほしいな」
と頼んで、お互いに携帯のメールアドレスを交換してみたり、
「お店に行くのを、付き合ってもらえないかな」
と誘うなど、次の段階のお願いも進めやすくなるのだ。
まとめ
ドア・イン・ザ・フェイス(shut the door in the face)とは、断ったあとの次の要望には引き受けてあげなくては、という気持ちのことだ。由来は門前払いをする。
フット・イン・ザ・ドアとは、小さなお願いや依頼を受け入れてもらって、本来の要求を頼むことだ。人は、最初の簡単な要求を受け入れると、次の要求も断づらくなる、という心理が働く。