恋をすると積極的に押してばかりの人がいるが、それだけでは恋愛の扉は開かれにくい。
アタックし続けるのもいいのだが、人の気持ちは勝手なもので少し手を伸ばせば簡単に手に入る関係は色褪せて見えてしまうのだ。
例え同じ相手でも真っ直ぐ向き合える安定した関係のときよりも、その関係を失うかもしれないという不安定な状態のときのほうが、気持ちが燃え上がり、余計に相手を愛しく感じる。
このようなことを心理学用語で、心理的リアクタンスといい、ブレーム(Brehm)により提唱された。リアクタンス理論、とも呼ばれる。
あることへの選択や決定の自由を制限されると、その自由が素晴らしく魅力的だったように感じ、その状態を取り返そうとすることだ。
今回は、心理的リアクタンスについて説明していく。
心理的リアクタンスとは
心理的リアクタンスとしての例は恋愛だけではなく、日常にもいろいろ使われている。
例えば、別にほしくなかった化粧品が、
「限定10個」
と聞いただけですごく高価な物に見えてきたり、顔見知りだけの関係の人が違う会社に転勤してしまうと知ると、なぜか名残惜しくなって送別会で話し込んでしまうなどというのは、この心理的リアクタンスからくる反応だ。
ほかにも、子供が親に、
「勉強しなさい!!」
というと、子供が
「今からするつもりだったもん!!」
のような感じで反発するのも、心理的リアクタンスが働いているからだろう。
人間は無意識に自由を求めているため、このようなことが起きるのだ。
ときには引いてみる
恋愛関係や結婚においても、なんの障害もなく、マンネリ化している相手はだんだんと色褪せてくるしかし、相手の浮気などで関係がぐらつき始めると、とたんに相手を手放すのが惜しくなってくるのだ。
好きな人にアタックし続けているのに、なかなか想いを受け止めてもらえない人は一度作戦を変えてみるといいだろう。
「いつでも好きなときに手を伸ばせる手に入る」などのような都合のいい関係ばかりでいると、相手は興味を失ってしまう。
たまにはスッと離れたり、ほかの異性と仲良くしてみるなどして、その都合の良さにストップをかけてみてほしい。
失いかけたときに初めて、その関係を手放したくないと、知ることもあるのだ。
まとめ
心理的リアクタンスとは、あることへの選択や決定の自由を制限されると、その自由が素晴らしく魅力的だったように感じ、その状態を取り返そうとすることだ。
心理的リアクタンスは、ブレーム(Brehm)により提唱された。
好きな異性にアタックし続けているのに、なかなか想いを受け止めてもらえない人はたまには離れたり、ほかの人と仲良くしてみよう。