自分の親しい友人や信頼できる同僚を思い浮かべて、その友人や同僚を一言で表すると、
「〇〇さんは優しい人」
「〇〇さんは短気でいつも怒っている」
などのようにいろいろな見方があると思う。
このことをラベリングという。
今回は、ラベリングについて説明していく。
ラベリングとは
ラベリングとは、その人に対して無意識に持っているイメージのことだ。
人間関係は複雑なものなので、単純にするために、ラベリングを行っている。
ラベリングの良いところと悪いところは、ビジネスなどのオフィシャルな人間関係にも関わってくる。
「短所も含めて、好意を持たれやすい」
というすごい人物ではない場合、信頼できる、交換が持てられる人物のほうが、多くの人からも好感度が高くなるからだ。
では、どのようにしたらラベリングを高くなるのだろうか。
ラベリングの実験
ラベリングについての実験がある。
A、B2人のサクラを準備し、複数の被験者の前でテストをします。
前半のテストはAのほうが、高得点に、後半のテストはBのほうが高得点となるようにした。
2回のテストの合計はどちらも同点だったのだが、被験者たちの印象ではAのほうが高評価となった。
2回目にBより成績が悪かったのは、
「少し体調が悪かったのだろう」
という評価になった。
この実験からもわかるように、ラベリングには初頭効果がかなり強力に影響している。
初めに良い印象を持つと、その印象が継続的に定着するが、最初に悪い印象を持たれると、そのラベリングを変えるのは難しくなってしまうのだ。
まとめ・心理学での第一印象はその後の印象にも影響する
・ラベリングとは、その人に対して無意識に持っているイメージのこと。
・ラベリングのメリットとデメリットは、ビジネスなどのオフィシャルな人間関係にも関わってくる。
・ラベリングは、最初に悪い印象を持たれると、そのラベリングを変えるのは難しくなってしまう。