好きな人ができると、つい誰かに話したくなる。
その気持ち、すごくよくわかります。
「今日こんなLINEが来たんだよ!」
「電話の声、ちょっとテンション高かったかも…!」
そんな些細なことをキャッチして、真っ先に共有したくなる相手。
多くの場合、それは“親友”ではないでしょうか。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。
彼の話、親友にどこまでしていますか?
もしかして、その恋を“自分自身”ではなく“第三者フィルター”を通して進めていませんか?
今回は、“親友に彼のことを話しすぎる女”が、なぜ恋を逃しやすくなるのか。
その理由と心理的な背景を、やさしく丁寧に解説していきます。
“親友に彼のこと話しすぎる女”が恋を逃しやすい理由
1. 話せばスッキリ、でも代償がある
恋愛中、誰かに気持ちを聞いてもらえるのはとても安心します。
特に、親友との会話は“心のセラピー”のようなもの。
「やっぱ好きかも…」
「でも、あの言い方ってどう思う?」
「脈あると思う?ないかな?」
自分の気持ちを言葉にするだけでも、整理されるし、落ち着きますよね。
けれど、問題は“度”です。
話しすぎると、自分の恋なのに「他人の目」で見すぎてしまうんです。
2. 第三者の視点が、恋の温度を下げる
親友に相談すると、たいてい何かしらのコメントが返ってきます。
「え、それ微妙じゃない?」
「私だったら引くかも」
「ちょっと都合よく扱われてない?」
もちろん、親友はあなたを思って言ってくれているのです。
でも、その言葉を真に受けすぎると、恋の温度が下がってしまうことがあります。
たとえば、あなたは少しの違和感を感じつつも「もう少し知りたい」と思っていたとします。
でも親友が「絶対やめたほうがいい」と言い切ったら、どうでしょう?
あなたの気持ちは、途端に揺らいでしまいますよね。
結果、「やっぱナシかな」と恋を終わらせてしまう。
本当はもう少し先を見たかったのに、そのチャンスが潰れてしまう。
そんなケース、実は少なくありません。
3. 恋愛の主語が「彼」でも「私」でもなくなる
話しすぎる恋愛の特徴は、「主語の迷子」になりやすいことです。
・彼がどう思ってるか
・親友がどう見ているか
・周りがどう感じるか
こうして恋愛が進むうち、気づくと「自分がどうしたいか」が置き去りになっている。
たとえるなら、自分の部屋を誰かに間取りから家具配置まで決めてもらって住んでいるようなものです。
どこか落ち着かないし、居心地が悪い。
恋愛も同じです。
“自分の感覚”を大切にしない恋は、だんだん疲れてきます。
4. 他人のフィルターは、時に濁っている
ここで、ちょっと冷静に考えてみましょう。
親友の意見は、いつも“客観的”でしょうか?
…答えは、ノーです。
親友にも好みや価値観、過去の恋の影響があります。
あなたの彼をタイプじゃないと感じれば、評価は厳しくなるかもしれません。
過去に似たようなことで傷ついた経験があれば、つい警戒してしまうこともあるでしょう。
つまり、どんなに親しい相手でも、意見には“バイアス(偏り)”があるのです。
そのバイアスが強く影響してしまうと、
あなたが「いいかも」と感じた彼を、あっさり“ナシ”と決めてしまうこともある。
これ、もったいなくないですか?
5. 恋を「共有財産」にしすぎると、主導権がなくなる
彼との関係を親友に逐一話していると、いつしか“恋の主導権”が自分から離れていきます。
・彼のLINEは即報告
・デートの内容は詳細実況
・彼の言動はすべて第三者と検証
もはや恋愛というより、観察日記です。
これは意外と多くの人がハマってしまう罠。
でも、恋愛は“生もの”です。
頭で考えるより、感じて動くことに意味があります。
親友に相談しすぎることで、その“体感”が鈍ってしまうと、
恋の大事なサインも見逃してしまうんです。
6. 「話さない」ことは孤独ではなく、恋愛の筋トレ
「じゃあ誰にも話さない方がいいの?」と思うかもしれません。
実は、少し“話さない”を意識してみるのは、恋愛力を育てる良いトレーニングになります。
不安になったとき、すぐ誰かに聞くのではなく、
自分の中で「私は本当はどう感じた?」と問いかけてみる。
その積み重ねが、恋の軸を強くしていくんです。
そして、自分の気持ちに自信が持てたとき、
外の意見は「参考」として穏やかに受け取れるようになります。
まとめ:恋のハンドルは、自分の手に
親友に恋の話をするのは、楽しいし、心の支えにもなります。
でも、それが「話しすぎ」になると、恋の主導権を自分から手放すことに繋がります。
恋の感情は、あなたのもの。
最終的に選ぶのも、動くのも、傷つくのも、あなた自身です。
だからこそ――
ときにはひとりで感じて、考えて、進む時間も大切にしてみてください。
それは決して「孤独」ではなく、自分の気持ちを信じるための“静かな時間”です。
恋のハンドルを、自分の手に取り戻しましょう。
そのほうが、ずっと自由で、ずっと美しい恋ができるはずだから。