女性側からではなく男性側から贈り物をする
アメリカのバレンタインでは、チョコレートなどバレンタイン用のプレゼントを異性や好意を寄せる相手に贈るのは日本と同じ習慣ですが、一般的に男性のイベントとして盛り上がることが多くなっています。
なぜかというとアメリカの場合、男性側から女性側に贈り物をする特別なイベントデーなので、日本とは違い男性主導で行われるのです。
プレゼントをもらう側は基本的に女性となっているため、どちらかというと日本のホワイトデーのような雰囲気になっています。
ただ、このアメリカのバレンタインでも告白などが絡む恋愛イベントである点は日本のものと共通していますが、女性ではなく男性が告白をする機会が多くなっているのです。
チョコ以外のスイーツも人気がある
バレンタインデーの贈り物といえばチョコレートが日本の大定番ですが、アメリカのバレンタインの場合、何もチョコレート限定ではありません。
基本的にスイーツがメジャーなプレゼントとなっています。
チョコレート以外ではマカロンやキャンディ、ドーナツなども候補にあがることが多く、甘いもの好きの女性に好評です。
そのため相手の趣味趣向を意識した贈り物が求められているのですね。
アメリカ版バレンタインでは、チョコレートを含めて選べるスイーツは制限がなく多くなっています。
食べ物だけではなく花束を贈ることもある
バレンタインデーは贈り物を男性からする日と定義づけられているため、プレゼントの種類は食べ物やスイーツに限りません。
中には、男性側から花束やフラワーギフトをプレゼントすることもあるのです。
日本とは違い花を異性に贈る習慣が根付いているアメリカならではの、ロマンチックなシチュエーションとなっています。
また送る花の品種は薔薇など赤、ピンクを中心としたカラーのものが好まれる傾向です。
それ以外だとスイートピーやチューリップなども、受け取る側からの印象がよく、時期的にも春のお花ということもあり喜ばれます。
また花言葉の点においても、薔薇やチューリップは恋愛関連の意味を持つため、花にメッセージを込める場合も需要が高くなっているのです。
花だけではなく、アメリカのバレンタインは気持ちを伝える日という手見合いもあります。
そのため花言葉などではなく、直接文字にして思いを届ける男性も少なくないのです。
告白の言葉や夫婦の場合だと感謝の気持ちなどを、きれいに装飾されたカードに綴って手渡しするケースもあります。
物だけが贈り物の対象ではない本質の部分が特徴的ですよね。
恋愛以外の意味で贈ることがない
日本だと友チョコ、義理チョコなど同性、異性関係なくチョコ交換会となるバレンタインデーですが、アメリカでは本命以外に渡す機会があまりありません。
幼少期を過ぎれば男児が母親にプレゼントするよりも、好きな相手に恋愛感情を伝える告白イベントがメインになってくるからです。
一般的にアメリカでは親友同士や同性でバレンタインのプレゼントを交換する文化ではないため、あくまでも義理チョコは存在しません。
心を込めた贈り物となるため、数よりもたった一人の本命相手に気合いを入れる決戦の日になっています。
ホワイトデーがないためお返しを期待しない
日本ではバレンタインデーとホワイトデーが常に対となっていて、女性と男性がこの一ヶ月間で互いにプレゼント交換をする機会になっています。
けれどアメリカでは一方がバレンタインデーにプレゼントをしたからといって、お返しをしなければいけないマナーがありません。
というのもホワイトデーにあたるイベントがそもそもないため、アメリカでは男性が女性にプレゼントを贈って終了なのです。
つまりもらった方側である女性は何をお返ししなけばいけないか考えたり、もらった金額や相手に応じて贈り物を選ばなくてもよくなっています。
日本の場合女性から先に贈るパターンで始まりますが、アメリカでは男性主導でバレンタインデーは行われます。
そういった文化の違いからアメリカのバレンタインは、レディーファーストな一面を持っている紳士的な恋愛イベントになっているのです。
手作り品ではなく市販品が多い
贈り物をする場合、アメリカでは手作り品は基本好まれません。
というのも衛生や好み、品質などを意識するケースが多いため、市販品がマナーとなっているのです。
日本だと手作りチョコの方が気持ちを伝えるのに適した印象があっても、アメリカではむしろマナー違反となります。
もちろん親しい間柄やカップル、夫婦であれば手作りもけして駄目というわけではありません。
むしろ自宅に招いたりして、男性が作った手料理を食べてもらう場合も最近ではあります。
けれど会社や学校などで顔を合わせる程度の仲であれば、市販品が無難です。
むしろ心配せず相手にスイーツなどを食べてもらえる可能性が手作りより高くなり、結果気持ちを届けることができます。
花束、カードの送りものもバレンタイン文化の一つとして成立しているアメリカだからこそ、手作りにこだわらないのです。
ハンドメイドの飾り付けを施してパーティー気分を味わう
クリスマスやハロウィーンと同じように、アメリカでは部屋に飾り付けをすることもあります。
日本だとバレンタインに室内装飾をする人はあまりいませんが、アメリカではバレンタインをクリスマス、イースター、ハロウィーンと同様に捉えているのです。
イベントというよりも、パーティー気分で過ごす人が圧倒的です。
室内の装飾をする場合、恋愛イベントということもありハートなどをモチーフにした飾りが定番です。
風船やオブジェなどで壁を彩ったり、赤系統の色で華やかにまとめたりします。
バレンタインカラーを身につける
また室内だけでなく、人々の服装にもそれはあらわれます。
バレンタインデー当日だと、赤やピンク色のファッションでお出かけする女性も珍しくありません。
男性の場合だと、ネクタイなどにワンポイントとして入れるおしゃれな紳士も目立ちます。
若いカップルだけでなく、熟年の夫婦にとってもバレンタインは、恋愛イベントとして楽しんでいるため、けして若い人だけのイベントという雰囲気ではありません。
クリスマスなどと同様に、家族や夫婦も楽しめる一日になっているのです。
食事を兼ねたロマンチックなデートをする
女性を喜ばせるイベントという醍醐味もあるアメリカのバレンタインデーでは、女性をデート連れ出すことも主流です。
その中で、食事を兼ねたり夜景や景観がきれいな場所に赴くカップル、夫婦が多いのです。
男性側がリードしてデートを計画することが多いバレンタインですが、女性にどう喜んでもらえるかが男性側の腕の見せ所となっています。
まるで誕生日のように、思い出に残る記念日として捉えているバレンタインデーは、アメリカでは男性から女性へおもてなしを通して、気持ちを届けたり再確認するまさに恋愛イベントの王道になっているのです。